初めましての方は初めまして。そうでない方はこんにちは。ばるーんと申します。今回S12にて、目標だった最終2桁&最高レート1950を達成したので記事を書きました。
使った構築はこちら↓
結果
TNばるーん 最終85位 レート1943
TNゆーふぉ 最終69位 レート1950
構築の経緯
1.軸の選定
S11にて構築をコロコロ変えていたものの最後まで手に馴染む構築がないまま、シーズンが終了してしまったことを反省し、S12では1ヶ月軸となるポケモンを変えずにランクマッチに取り組むことにした。レギュレーションEでは様々なアーキタイプが結果を残していたが、レギュレーションD以降ずっと上位で結果を残していて参考となる構築記事も多い化身トルネロスを軸とすることにした。化身トルネロスを軸とする上で一番重要視したことは、トルネロスミラー、特に環境TOPに君臨していたトルネロス、連撃ウーラオス、パオジアン、ヒスイウインディ、ゴリランダー、ハバタクカミの並び(以後カエール・パ)に対してEasy Winできることである。
シーズン中盤までは、トルネロスと合わせるエースとしてカ・エールパのヒスイウインディを選出誘導しつつ有利を取れる襷地面テラバーストイーユイや、ブーストエナジー水テラバーストハバタクカミを試していた。しかし、相手の相手の後発のゴリランダーで縛られやすくなってしまうこと、そして、再戦時の勝率が著しく悪いことからこれらのポケモンの採用は諦めることにした。
ただ、ここまでの取り組みで構築のエースとなるポケモンでテラスタルを切らずにカエール・パのヒスイウインディを誘殺できれば、勝率がかなり安定することに気づいた。そこで、過去の文献を調べてみたところ、Yuki*さんの記事にてCに振った眼鏡ハバタクカミのパワージェムがヒスイウインディに有利を取れると書いてあった。
origin-blade2144.hatenablog.com
実際に自分でダメージ計算を回してみたところ、C実数値198(ひかえめC196振り)のハバタクカミのパワージェムが
H4振りヒスイウインディ 105.2%〜123.9% 確定1発
H252振りヒスイウインディ 89.1%〜31.2% 乱数1発 (31.2%)
となった。S振りのこだわりはちまき型のヒスイウインディの増加を考えて、ハバタクカミはエースとして信用に足ると判断し、軸として採用することにした。
2.スイーパー&補完枠
次に、後発に置くポケモンとして、スイープ性能も高くハバタクカミやトルネロスとの攻めの補完が優れているイーユイと、ねこだましが無効で高い一貫性を持つおはかまいりを打てるイダイトウを採用した。
そして、ここまでの4体では、トリックルーム構築になすすべもなく負けてしまうこと、テツノカイナやゴリランダーのねこだましやグラススライダーといった先制技耐性が低かったことから、ふういんリキキリンを採用した。
最後に、ハバタクカミやイーユイに対して有効であるほのおテラスタルに弱点をつけるメインウェポンを持っていること、いかりのこなや、きのこのほうしを無効にできることを評価して岩オーガポンを採用して構築が完成した。
コンセプト
個体紹介
トルネロス(けしん)
特性:いたずらごころ
性格:ずぶとい
持ち物:メンタルハーブ
テラス:はがね
実数値:186(252)-x-134(252+)-145-101(4)-131
技:こがらしあらし / こわいかお / おいかぜ / にほんばれ
構築の軸&おいかぜ要員。
ハバタクカミと合わせるのでS無振りのにほんばれ型とした。技構成はテンプレ。相手の初手に、横にすばやさ操作役がいないにも関わらずハバタクカミが出てきた時は、トリックルーム読みで魂のこがらしあらしを選択していた。
ハバタクカミ
特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
持ち物:こだわりメガネ
テラス:フェアリー
実数値:145(116)-x-91(124)-198(196+)-156(4)-164(68)
技:ムーンフォース / シャドーボール / マジカルシャイン / パワージェム
調整意図
HB:陽気パオジアンのつららおとし確定耐え
HD:ひかえめハバタクカミのシャドーボール確定耐え
C:11n
S:最速ウーラオス抜き
努力値振りは、下記のDumboさんの構築記事を参考にしました。
構築のエース。
数多のヒスイウインディを返り討ちにしてくれた。ヒスイウインディをワンパンできなかったのは1回しかなかったので軸として採用したことは間違っていなかったと思う。このポケモンはただマジカルシャインを押し付けるのではなく、相手の構築によって、シャドーボール、ムーンフォース、パワージェムを適切に選択する必要がある。
イーユイ
特性:わざわいのたま
性格:おくびょう
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:ゴースト
実数値:131(4)-x-100-187(252)-140-167(252+)
技:ねっぷう / あくのはどう / サイコキネシス / バークアウト
構築のスイーパーその1。
構築のコンセプトであるテラスタルを切らない初見殺しを実現することができるサイコキネシスを採用した。具体的には、相手のスカーフ連撃ウーラオスやキラフロルに対して選択してアドバンテージを取る。特に、ポケパラでも結果を残したキラフロルはおいかぜ構築の天敵なので、処理ルートを確立できたことは勝率を上げることに大きく貢献した。
サイコキネシスの採用は、ソラさんの下記の構築記事から着想を得ました。
イダイトウ(オス)
特性:てきおうりょく
性格:いじっぱり
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:196(4)-180(252+)-85-x-95-130(252)
技:アクアブレイク / おはかまいり / アクアジェット / まもる
構築のスイーパーその2。
てきおうりょくゴーストテラスおはかまいりの火力指数は凄まじく、ハバタクカミやトルネロスの技で少しでも削れていれば等倍以上のポケモンを倒すことができる。後述する岩オーガポンと合わせて技選択の回数を増やすことで相手のポケモンを喰らい尽くしてくれた。
オーガポン(いしずえ)
特性:がんじょう
性格:ようき
持ち物:いしずえのめん
テラス:いわ
実数値:156(4)-172(252)-104-x-116-178(252+)
技:ツタこんぼう / じゃれつく / アンコール / ニードルガード
この構築の秘密兵器。
アンコールを採用することによって、詰め盤面に置いて読み合いをする必要がなくなる。相手はこちらのおいかぜターンを枯らすためにまもるやねこだましを選択するので、そこに対してアンコールを次のターンに使うと有利盤面を生み出せる。ウーラオスが構築に入ってないおいかぜ軸は、アンコールの採用によって勝率を大きく上げられると感じた。じゃれつくは後発で出てくるトドロクツキに対してのピンポイントメタ。
リキキリン
特性:テイルアーマー
性格:ひかえめ
持ち物:オボンのみ
テラス:フェアリー
実数値:197(12)-x-98(60)-178(252+)-91(4)-103(180)
技:サイコショック / マジカルシャイン / ふういん / トリックルーム
調整意図
S:おいかぜ下最速パオジアン抜き
C:火力を出すために特化
余りHBに厚くなるように振り分け
努力値振りは、下記のShadeさんの構築記事を参考にしました。
構築の補完枠。
選出機会はそれほど多くはないものの、出した構築に対してはしっかりと役割を遂行してくれた。また、選出していない場合でも、相手の先制技への圧力がかかるので採用し得ポケモンだった。エスパー技は、役割対象であるテツノカイナを意識してサイコキネシスではなくサイコショックとした。
選出
vs. カ・エールパ
先発:トルネロス+ハバタクカミ
後発:イーユイ+リキキリン
相手の先発に100%ヒスイウインディが出てくるので、ハバタクカミのパワージェムで有利に展開していく。イーユイのねっぷうが外れない限り基本的に負けない。
vs.トドロクツキ+モロバレル+テツノカイナ
先発:トルネロス+ハバタクカミ
後発:イダイトウ+オーガポン
構築単位でトドロクツキが重いため、かなりの不利マッチである。オーガポンのじゃれつくやアンコールを上手に使って細い勝ち筋を作り出すことが重要となる。
vs.トリックルーム
先発:イーユイ+リキキリン
後発:イダイトウ+オーガポン
リキキリンのふういんで試合を有利に進めていきたい。相手がリキキリンのふういんをケアして初手にトリックルーム要因を投げないこともあるが、その場合は相手の先発をできる限り削って、イダイトウのおはかまいりでトリックルーム展開を阻止する。
vs. ヘイラッシャ+キラフロル
先発:ハバタクカミ+イーユイ
後発:トルネロス+イダイトウ
ハバタクカミでマジカルシャインを、イーユイでサイコキネシスをキラフロル方向に選択することで初手から数的有利を取りたい。ただ、ヘイラッシャのあくびループを抜け出す方法がないので最速起きを祈ることとなりがちである。
vs.ヘイラッシャ+シャリタツ(キラフロル不採用)
先発:トルネロス+ハバタクカミ
後発:イダイトウ+オーガポン
トルネロスのにほんばれでヘイラッシャから受けるダメージを減らしつつ、こわいかお→おいかぜの順に選択することでおいかぜターンを残したままヘイラッシャを倒しきることを狙いたい。
vs.オーロンゲorヤミラミ軸
先発:ハバタクカミ+イーユイ
後発:イダイトウ+オーガポン
先発の特殊駒2体で壁役を1ターンキルすることでリフレクターの展開を阻止できれば、オーガポンのアンコールやイダイトウのおはかまいりで容易に詰め切ることができる。
vs.イエッサン+グレンアルマ
先発:イーユイ+リキキリン
後発:イダイトウ+オーガポン
相手がスカーフ水ウーラオスを採用している場合は、初手に出てくる確率が高いのでイーユイのサイコキネシスでワンパンすれば初手から数的有利を取れる。襷くだけるよろいグレンアルマか、それとももらいびトリックルームグレンアルマかをマッチング段階で見極め、立ち回ることが勝負の鍵。
最後に
SVから始めた他のプレーヤーの方が予選抜けや最終2桁を達成する中で、歯痒い思いをしてきましたが、1年かけてなんとか最終2桁を達成できて嬉しいです。自分が意識してきたBO1特化の初見殺し構築の方向性が間違っていなかったことを証明できて安堵してます。
何かこの記事の内容で質問があれば、XのDM(@Ba11oonwasepoke)までお願いします。また、自分でよければ構築相談も乗ります。
この記事の中で載せた他のプレイヤーの方々の構築記事は、許可を取っていないので問題があったら該当箇所を修正します。
それではまたどこかで。